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一言感想:父の日に送りたい一冊

◆◇◆

先にラジオドラマを聴いていました。
だから、読んでいる間、脳内フルヴォイス。


ラジオドラマは原作をすごくよく刈り込んでいて、読んでいて違和感がありませんでした。

あ、ラジオでは鳥居のギヴンネームがわかりませんでしたが、原作ではありましたね。あのシークエンスはホントに笑えますよね~
名前といえば、全ての登場人物の苗字(あ、旭は名前だ)にこだわりがありましたね。松平、鳥居、真田、旭は勿論、全くの脇役に至るまで。

以下、ネタバレ

(2010年6月4日、追記)

茶子の苗字は、聴覚情報では「ハシバ」ですから、ラジオドラマを聴いていた当時は当然「羽柴」だと思っていましたが、「橋場」でしたね。まあ、そうでないと、バレバレ過ぎますからね。


茶子もそうですけど、‘真田幸’一もこだわっていたんでしょうかね。


あ、鳥居は「鳥居」だから「関ヶ原」には参加せず、警察署に留められていたのかな。鳥居元忠という家康の臣下は、家康の上杉征伐の際、伏見城の留守を守り、石田方に囲まれて自刃したらしいです。



私は、最後の方の、松平が大阪国を事実上認めてしまったあと、一人でアイスを食べながら泣くシーンが一番好きです。
権力ら独立した会計検査院の調査官としての誇り、その調査官としての信条を曲げてしまったということ、そして、いがみ合っていたけれど、死期を悟り懸命に自分を呼んでいたのに無視してしまった父への思い…
そういうものが混じりあって鬼の松平が泣いたんだなぁと思うと、もらい泣きです。
ラジオドラマ版だと、自販機の合成音声が「アマーイ アイス アマーイ アイス…マイド オオキニ」という感じで流れる憎い演出になっています。
色々な効果がありますが、一つには、松平が「ひとり」であることが、強調されています。
父親が、母親には内緒だと言ってアイスを買ってくれていたことと、現在松平の大好物がアイスであることに、因果関係があると断言はしませんが、松平がアイス好きの甘党であることは、松平が大人になりきれていない、というか、早く大人になったがために子供時代が短かったということを暗示しているんじゃないのかな。


「父と子」とは別に、「ジェンダー」がもう一つのテーマでしょう。
男性=守る性/女性=守られる性 では最早ないということ。
「大阪」の女性の包容力、というか、男どもがなーんかまたやっちゃって、という態度を考えると、寧ろ女性が男性を守っているのかも?
原作ではそもそも大阪国は、北政所が作らせた設定でしたっけ?

あと、豊臣の遺児を護って町人に溶け込んだのが幸村であることも暗示されていましたね。
幸一が総理大臣であったのは、持ち回りなので偶々だけれども、真田家は大阪国の中でも特別ですからね。

◆◇◆

実写映画化が進行中らしいですね。
そのニュースを知らずに、私が独自に(勝手に)考えたキャストは、
松平=佐藤浩市(ちょっと歳食ってるけど)
旭=黒木メイサ(やや異なるが、他に思い付けなかった。ベッキーではないだろ。ラジオ版の川原亜矢子、イメージはピッタリだけど年齢が…)
鳥居=阿部サダヲ(阿部サダヲも別にそんなに太ってないし、ラジオ版のマギーでも全然構いませんよ)
真田幸一=赤井英和(ラジオ版。松平と幸一はどこか似ているという設定だし、よいのでは)

とまあ、こんな感じで。

で、映画化の報を聞いて驚き、キャストを知って魂消えました。
松平=堤真一
これはいいです。ピッタリ。思い付かなかったのが悔しいくらい。
問題は、
鳥居=綾瀬はるか
旭=岡田将生
逆ではありません。
まず、エェェェェェェェェッ!?
となりましたが、綾瀬はるかはコミカルな役がよく似合いますし、岡田将生も、日仏ハーフに見えんこともないです。彼はクールで優秀な役がきっと似合うでしょう。
キャラ造形だけ考えれば、あり得ないと切って捨てなくともよいと思います。

しかし、落ち着いて考えてみると、旭が男なのには色々と無理があります。
最後の方の、大輔に大阪の女の秘密を明かす重要なシーンは?
さらに言えば、そもそも旭がプロジェクトを推進させたのは、喩えるなら「土俵に上がれない」「オリンピアの祭典を見られない」性、男性の秘密に立ち入ることの許されない女性だから、男ども何をやっているか知りたかったから、というのが大きいと思います。
どうするんでしょうね。

あと、「大阪版ダ・ヴィンチ・コード」を目指すらしいです。
確かに検査院サイド、辰野金吾のあたりは特にダ・ヴィンチ・コードっぽいですが…空堀中サイドはどうなる?


キャスト先行の企画っぽくて嫌な感じですが、まあ、時間があれば観に行くと思います。2011年夏公開予定とか聞いています。

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コメント

TBありがとうございます。
ラジオドラマがあったのですね。
興味津々で記事を読みました。

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