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(「辻」は二点しんにょう)

特に「オドロキとナルホド」では、ページ繰りに細心の注意をはらいましょう。私は失敗しました。

あとは何を言ってもネタバレですから追記にします。結構核心に触れるのでご注意ください。

(2010年5月23日追記)

カニバリズムの話(タイトルは忘れました。あっ、黒鳥亭ではないですよ)で、
作者が登場人物に「あなたはキリストでありユダである」(逆かも)と、主人公に対して言わせてますよね(その登場人物は事情を知らない筈なので、「作者が言わせる」という表現を使いました)。
ここでピンと来る可能性って、ゼロではないとは思いますが、果たしてどのくらいいるんでしょうかね。
後でこのセリフの意味に気づいた時は、「キリスト教知識かじっといて良かった~」と思いました。その点、聖☆おにいさんとおんなじw
そもそも、どうしてキリスト教は、イエスの血肉を頂くみたいな表現をしたんでしょうか。
用語では何て言うんでしたっけ?聖体拝領?
驚きというか、アイディアの面白さでいうと、収録作中一番かもしれないですが、如何せんグロ過ぎるので好きではないです。


綾辻作品(タイトルは忘れました)は、私も作中の綾辻行人と全く同じ答えを出しました。氏名なんてわかんねーよと思いながら。多分これが私にとって初綾辻になります(あっ、正確には「月館の殺人」を読んでますが)。綾辻といえば叙述トリックで、今回も、やや特殊ということですがご多分に漏れず。私は今まで「叙述トリック」という言葉をどちらかというと侮蔑的に、というか罵倒する時に使っていて、それはMJ1を読んでも然程揺るがなかったのですが、今回これを読んで、とりあえず面白さは認めてやろうかな、と。偉そうですね(笑)
でも、一級の評価はあげられないなと思います。叙述トリックだから悪いという考えは捨てようと思いますが、叙述トリックは、他と比べてどうしてもパズル、とんち、いじわるクイズの要素が強くなります。私は推理「小説」を読みたいのであって、別にパズル本は読みたくないですし、脳を鍛えようとも思っていません(私は本格志向、というかフェアさへの要求もあるので「推理」「小説」と書きたいところです)。私は今回収録されている京大ミス研黎明期の犯人当てに完答しました。このことはMJの二人も指摘していましたが、トリックとともに読者も進歩していることを示していると思います。この手の作品は時代が下れば下るほど、面白さが減じてしまうのではないでしょうか。何より、再読に堪えません。私は、再読しても感動できることも、一流の条件だと思います。それは推理小説の「小説」の部分が主に担当するものです。今回の綾辻作品は頑張っていたとは思いますが、連作短編の一編なので、よくわかりませんでしたし、それを差し引いても、この「小説」部分は少なくとも好みではないです。

今回一番の収穫は「黒鳥亭殺人事件」でした。有栖川有栖は好きな割に作品をあまり読んでいない(多作ですからね)ので、未読でした。一番好きな短編は今まで「ブラジル蝶の謎」だったのですが、それはキャラ読み的目線が強いので、これからは黒鳥亭にしようかな。でも黒鳥亭は「推理」部分がやや…短編って難しいんですよね。
ミステリ(のみならず、小説)の洗礼を、はやみねかおるから受けた私には、やはり「赤い夢」がまとわりついているので、「犯人」が女の子であるというのは直感的にわかりました。二十の扉の「それは生きていますか」「いいえ」で、確信を強め、「食べられますか」「食べ物じゃないし、汚いけど、食べられるよ」
…食べたことがある、別に美味しくなかった、美味しそうだったから食べた…
カニバリズムの話よりも前に収録されているのに、不吉な予感が頭を支配します。食べられた跡があるなら、それを言わないわけがないので、食べたなんてことはないと自分に言い聞かせても、予感は消えません。
一度そこまで思ったからこそ、二十の扉の答え
――「雪」には、本当に心が洗われます。
純白な、純粋、純心の象徴。
自分は何て、おぞましいことを考えていたのだろう。
…でも、これもまた赤い夢。
純粋な存在が、純粋なまま、知らないうちに手を真っ赤に染めている、純真無垢であるが故の残酷さ…。
逆に、手が血で染まっても純粋であることは、救いでもあります。
評論家の方の「祈り」説には泣きました。

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